Move information, not the production process. 情報を動かす。生産工程は変えない。
スマートファクトリーは、ERP、MES、SCM、IoT、設備データなどを連携し、生産状況を可視化・最適化する取り組みとして語られることが少なくありません。
しかし、製造現場には個人用パソコン、業務用メールアドレス、スマートフォンを持たないデスクレスワーカーが数多くいます。
管理部門ではDXやAI活用が進む一方、現場への連絡は、今も紙の掲示板、朝礼、回覧、口頭連絡が中心です。さらに現場の多国籍化によって、言語の違いから安全情報や教育内容が正確に伝わらないという課題も生まれています。
FunFactoryは、この「情報格差」と「言語格差」を工場DXの出発点として捉えます。
工場DXの前に、現場へ届いていない情報がある
製造現場では、次のような課題が発生しています。
安全情報や作業上の注意事項が全員へ届かない
掲示物が更新されても気づかれない
朝礼へ参加できなかった従業員へ情報が伝わらない
担当者や職場によって説明内容が異なる
外国人従業員へ正確に伝わらない
同じ質問への回答が何度も繰り返される
教育資料や熟練者のノウハウが活用されない
本社・管理部門と製造現場の情報格差が広がる
問題は、工場にデジタル技術がないことだけではありません。
現場で働くすべての人までつながる「情報の導線」が整備されていないことが、大きな課題です。
生産工程非介入型・工場コミュニケーションDX
FunFactoryが提案するのは、最初から製造設備や生産工程を変更するDXではありません。
まず、安全、品質、教育、人事、福利厚生、災害などの情報を、必要な場所、時間、言語で届けることから始めます。
生産管理システムや設備データが整備されていない工場でも導入でき、現場の運用を大きく変える必要はありません。
導入段階に応じて、次の3つのサービスから選択できます。
サービス 外部システム連携 主な役割
FACTORY LOOP なし 情報を届ける
FACTORY LOOP Agent 原則なし 理解と質問を支援する
AI CAST STUDIO SMART FACTORY DX あり 外部情報とつなぎ、業務を支援する
Step 1|FACTORY LOOP
情報を、必要な場所・時間・言語で届ける
FACTORY LOOPは、製造業向けのクラウド型デジタルサイネージサービスです。
Dise Cloudを活用し、コンテンツの作成、承認、配信、更新、スケジュール管理、再生確認までを一元化します。
配信できる主な情報
安全ルール、災害情報、緊急連絡
ヒヤリハット、事故防止、健康管理
品質上の注意事項、作業変更
教育動画、マニュアル、社内ルール
人事、総務、福利厚生、社内制度
食堂、送迎、イベントなどの日常情報
外国人従業員向けの多言語コンテンツ
拠点、建物、フロア、職場、時間帯などに応じて、表示する情報を切り替えられます。
Proof-of-Playによって、指定したコンテンツが対象端末で再生されたことも確認できます。
変更するのは、生産工程ではありません。
情報を届ける方法です。
Step 2|FACTORY LOOP Agent
AIアバターによって、理解と質問を支援する
デジタルサイネージにAIアバターとAIエージェントを追加し、情報を表示するだけでなく、従業員がその場で質問できる環境をつくります。
承認済みのマニュアル、FAQ、教育資料、社内ルールなどを登録することで、AIアバターが音声やタッチ操作による質問へ回答します。
FACTORY LOOP Agentでできること
社内FAQや作業ルールへの回答
安全情報の分かりやすい説明
マニュアルや教育動画の案内
新入社員・外国人従業員への教育支援
多言語による質問対応
回答できない内容の担当者への引き継ぎ
AIアバターによる会社説明や採用面接支援
この段階では、ERPやMESなどの生産管理システムとの連携を必須にしません。
AIが設備を操作したり、生産条件を変更したりするのではなく、現場の「分からない」「伝わらない」「誰に聞けばよいか分からない」を支援します。
外国人従業員を情報から取り残さない多言語対応
翻訳するだけではなく、理解できる情報へ変換する
FACTORY LOOP AgentとAI CAST STUDIOは、音声28言語、字幕200言語に対応します。
外国人従業員は、自分の使いやすい言語で情報を確認し、AIアバターへ質問できます。
多言語対応では、単純な直訳だけに依存しません。
やさしい日本語
用語を統一した多言語表現
音声と字幕の併用
図解、写真、ピクトグラム、動画
文化や習慣の違いを考慮した説明
安全・品質情報に対する人の確認と承認
重要な情報を「配信したか」だけでなく、「理解できる形で届けたか」という視点で設計します。
Step 3|AI CAST STUDIO SMART FACTORY DX
外部情報とAIエージェントをつなぎ、案内から業務支援へ
さらに高度な段階では、AI CAST STUDIOを社内外の情報システムと連携させます。
AIアバターが質問へ回答するだけでなく、従業員の役割、勤務場所、使用言語、権限などに応じて必要な情報を案内し、許可された業務を支援します。
連携を想定するシステム
HRIS/HRMS:人事情報・従業員管理
HCM:人材配置・評価・育成
KMS:マニュアル・FAQ・技能・事例
LMS:研修・受講履歴・テスト結果
EHS/HSE:環境・労働安全衛生
WFM:シフト・勤怠・要員配置
IAM:従業員ID・認証・アクセス権限
申請フォーム、予約、ワークフロー
ERP、MES、SCM、IoT、品質・設備データ
連携は一度にすべて行う必要はありません。
必要な情報と機能を選び、最小権限、承認、操作履歴、停止、切り戻しを設計したうえで段階的に拡張します。
社員識別や個人認証も標準導入の必須条件ではなく、個別最適化が必要な場合に選択できるオプションとして設計します。
AI CAST STUDIO × KMSによる教育DX
保管されたナレッジを、現場で使われる知識へ
KMSに蓄積されたマニュアル、FAQ、技能、トラブル事例、熟練者のノウハウをAI CAST STUDIOと連携します。
従業員は、知りたい内容をAIアバターへ質問し、その場で説明、図解、動画などを確認できます。
教育DXで目指すこと
新入社員教育の標準化
外国人従業員への多言語教育
安全・品質教育の反復学習
熟練者の技能やノウハウの継承
必要な知識を短時間で学ぶマイクロラーニング
マニュアル更新時の再教育
職種や経験に応じた学習案内
KMSは知識を管理する基盤です。
受講履歴、テスト結果、修了管理が必要な場合は、LMSと役割を分けて連携します。ナレッジ管理と教育管理を混同せず、それぞれの役割を明確にすることが重要です。
ゲームフルデザインによるモチベーション向上
競争ではなく、参加・成長・貢献を可視化する
AI CAST STUDIOでは、ゲームの楽しさや達成感を業務体験へ取り入れる「ゲームフルデザイン」を活用できます。
可視化するのは、生産量の順位だけではありません。
安全教育への参加
学習の進捗
技能の習得
改善提案
ヒヤリハットの共有
チーム目標の達成
仲間への協力や貢献
進捗表示、達成バッジ、フィードバック、チームチャレンジなどによって、自分の成長や貢献を実感できる環境をつくります。
過度な競争や順位付けを避け、言語、年齢、経験によって不利にならないよう設計します。結果をそのまま人事評価へ利用せず、目的、評価方法、データの利用範囲を従業員へ明示することも重要です。
多言語AIアバターによる採用DX
採用から入社後の教育まで、一貫した情報導線をつくる
AIアバターは、入社後の案内だけでなく、採用活動にも活用できます。
会社、工場、仕事内容の説明
労働条件や応募方法の案内
応募者からの質問への回答
多言語による採用案内
標準化した一次質問
面接内容の記録・要約
入社後のオンボーディングへの引き継ぎ
AIだけで採用の合否を決定するのではなく、AIは説明と面接業務を支援し、最終判断は人が行います。
利用目的、評価項目、データの保存期間、閲覧権限を明確にし、公平性と透明性を確保した運用を行います。
デスクレスワーカーのための共通インターフェース
個人用端末やメールアドレスを持たない従業員も、共有のデジタルサイネージやタッチ端末から情報へアクセスできます。
必要に応じて、QRコードによるスマートフォンへの引き継ぎ、社員証、ICカード、RFID、認証システムなども組み合わせられます。
ただし、高額な社員識別システムを最初から導入する必要はありません。
全員へ共通情報を届けることから始め、個別情報が必要になった段階で認証機能を追加する。工場の環境と予算に合わせた段階的な設計が可能です。
3つのサービスがつくる段階的な工場DX
FACTORY LOOPは、情報を届ける。
FACTORY LOOP Agentは、理解と質問を支援する。
AI CAST STUDIOは、外部情報とつなぎ、業務実行を支援する。
最初から大規模なシステム刷新を行うのではなく、紙の掲示板や朝礼で行っている情報共有からデジタル化を開始します。
現場の理解と運用体制に合わせて、AI、多言語、教育、採用、外部システム連携へ段階的に発展させます。
導入ステップ
Step 1|現場と情報伝達の調査
掲示板、朝礼、回覧、教育、問い合わせなど、現在の情報伝達方法と課題を整理します。
Step 2|配信情報と対象場所の設計
誰に、何を、いつ、どこで、どの言語で届けるかを設計します。
Step 3|FACTORY LOOPによる小規模導入
1拠点、1職場、1画面などから配信と運用を開始します。
Step 4|AI・多言語機能の追加
よくある質問、マニュアル、教育資料を整理し、FACTORY LOOP Agentを追加します。
Step 5|外部システムとの連携
必要性と効果を確認しながら、AI CAST STUDIOによる業務情報連携へ拡張します。
運用とセキュリティ
工場内のデジタルサイネージとAIエージェントは、社内システムと同等の視点で安全性を確認する必要があります。
FunFactoryでは、次の項目を含めて運用を設計します。
利用者と管理者の権限管理
コンテンツの承認フロー
AIが回答できる範囲の制御
個人情報・機密情報の取り扱い
外部システム連携の最小権限化
操作履歴・更新履歴・監査ログ
AIから人への引き継ぎ
障害時の停止・切り戻し
端末の死活監視と遠隔運用
Dise Cloudを提供するVertiseitは、ISO/IEC 27001およびSOC 2 Type IIに対応しています。
工場DXを、情報共有から始めませんか
製造工程を変更できない。
生産管理データが十分に整っていない。
現場の従業員がデジタルツールを持っていない。
外国人従業員へ情報が正確に伝わらない。
そのような工場でも、DXを始めることはできます。
まず、情報から取り残される人をなくすこと。
すべての従業員が、必要な情報へアクセスし、自分の言語で理解し、質問できる環境をつくること。
FunFactoryは、FACTORY LOOPとAI CAST STUDIOによって、製造工程を変えずに始められる、現実的で段階的なスマート工場DXを支援します。
Move information, not the production process.
FACTORY LOOP/AI CAST STUDIOに関するご相談
現在の掲示板、朝礼、教育、外国人従業員への情報伝達など、現場の課題をお聞かせください。
工場の環境、導入目的、運用体制、ご予算に合わせて、最適な導入ステップをご提案します。


